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日本光学会50周年記念企画実行委員長 伊藤雅英(筑波大学) 日本光学会は光学懇話会として発足してから50年間,日本の光学研究,光産業の発展とともに歩んできた.この半世紀で光学技術は世の中にあまねく浸透し,われわれの生活に欠くべからざるものになっている.それとともに本学会のカバーする範囲も基礎分野から産業応用まで幅広くなってきた.また,光学会以外の学協会においても,光学関連分野の研究,発表が活発に行われている.そのような状況の中で,光学のエキスパートとしての日本光学会の存在意義,活動方針,立場をあらためて問い直す時期にきている. 50周年記念などというと,えてして過去の業績や足跡をたどるものになりがちである.編集委員会では,視点を近未来におき,これからの光学会と光学界において発展していくであろうテーマを中心とした企画を試みた.また,この機会に本学会の歴史や記録を資料として網羅すべく,収集を心がけた.この資料の作成にあたっては,明らかな間違い以外は一次資料におおむね従ったが,旧字,外字は一部代替字体に置き換えさせていただいたことをご了承願いたい. 本号は本誌と付録CD-ROMから構成されている.CD-ROMでは「光学界の今とこれから」と題して,光学会がカバーしている分野別19テーマに加え,現在注目されているトピックス19テーマを選択し,解説を行った.記事中の主要なキーワードにはリンクが張られ,図表を交えたより詳しい説明ページや外部リンクにとぶことができる.また,この700余項目にわたる説明ページは,キーワード辞典としても使えるよう,5000近くの関連用語からも検索できるようになっている.「日本光学会のあゆみ」には,学会の成長の推移,「光学ニュース」「光学」「OPTICAL
REVIEW」のバックナンバー総目次,講演会・講習会の記録,歴代幹事・委員リストなどが収録されている.「光の未来をさぐる」には,会員および光学関連学協会の皆様にご協力いただいたアンケートの結果が,すべての自由記述を含めておかれている.付された解析はひとつの所見であり,アンケート結果そのものを見て各自自由に愉しんでいただきたい.こうした会員の生の声を聞く場を設け,学会のあり方を考えていくことも必要であろう. ご執筆いただいた百数十名の方々に深く感謝するとともに,「現代光学」のマイルストーンともいえるこれらの解説をベースに,会員の方々が光の将来について思いをめぐらせていただければ幸いである.また,短時間でまとめ上げたため,基礎的な分野を含めて,網羅しきれなかった分野やテーマが数多くある.皆様の忌憚のない意見により,この企画を次のステップへの足がかりとしていただきたい. 次の十年間で日本光学会が日本の光学界を代表する学会として世界的な地位を得ていくことを,本号を編集した委員とともに期待したい. |