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科学技術の基盤としての標準点・基礎定数の研究と教育への導入" |
【趣旨】科学技術の研究に使われる物理基礎定数の標準を理解し、SI単位の教育を通して、普及をすることも大事なことである。各方面の分野の方々から基礎定数の計測・標準との取り組みを御願いし、教育者・研究者の皆さんへの普及をはかっていくことで、この度、計測標準小委員会(計測セッション)と応用物理教育分科会の協力で、スクールBとして提案したものである。 幸運にも、2005年のノーベル物理学賞には、レーザーの基礎研究で先駆的な成果を上げた米国・国立標準・技術研究所のホール上級研究員と独・マックスプランク量子光学研究所の変種所長等が輝いた。今回、表題のように、特に、光周波数の計測にスポットを充てて、レーザーの色(周波数)を正確に、精密に測定する光周波数コム技術の開発など、受賞者との出会いがあるお二人の講師をお招きして、研究に絡んだエピソードを含めてご講演を依頼しました。
2005年は、アインシュタインの光量子理論など発表された奇跡の年から100周年にあたり、世界物理年として様々な催しを開催してきた物理関係学会には、今回の受賞には、若手研究者など多くの応物会員を励ますことと大いに大いに期待したい。
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講演番号 |
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講演者 |
1
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10:00〜10:10 イントロダクトリー・トーク(企画の狙い) |
毛塚博史(東京工科大)
細川瑞彦(情報通信研究機構)
中野善明(北海道薬科大) |
2 |
10:10〜10:50 科学教育における単位の導入と教育現場での問題
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浦上澤之(岡山理科大学) |
3 |
10:50〜11:30 時間と長さの標準
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細川瑞彦(情報通信研究機構) |
4 |
11:30〜12:20 超短パルス光コムと周波数安定化レーザ
− 2005年度ノーベル賞受賞者ジョン・ホールとの出会いから−
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洪 鋒雷(産業技術総合研究所) |
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昼休み 12:20 〜 13:30 |
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5 |
13:30〜14:20 国際単位系(SI)における単位の定義とその現示:問題点と将来
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清水忠雄(産業技術総合研究所) |
6 |
14:20〜15:10 基礎定数の国際的な調整の仕組みとSI単位
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藤井賢一(産業技術総合研究所) |
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休憩 15:10 〜 15:30 |
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7 |
15:30〜16:20 光周波数コム技術の基礎と応用
−2005年度ノーベル賞受賞者のヘンシュ所長との出会い−
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興梠元伸(光コム研究所) |
8 |
16:20〜17:10 物理教育における基礎定数の取り扱い
−中等・高等教育機関− |
霜田光一(日本物理教育学会) |