「面発光レーザの最近の展開」

三菱電機 先端総研 井須俊郎

 

 去る平成11年1月14日(金)午後1時20分より5時まで、応用電子物性分科会研究例会「面発光レーザの最近の展開」が機会振興会館研修2号室にて開催されました。当日の参加者は29名で、新年明けて間もないためか比較的少人数ではありましたが、講演の後、熱心な討議が行われ、この分野の研究の活性度の高さを改めて感じることができました。

 昨年10月に、奈良で半導体レーザの国際会議が開催されましたが、その中で面発光レーザの研究においても新しい発展が示されていました。これを踏まえて、今回の研究例会において、面発光レーザの最近の展開をじっくりと見つめ近い将来への期待を展望する機会として企画されました。

 プログラムは7件の講演で、題目と講演者は以下の通りです。

  1. 完全単一モード面発光レーザ −並列大容量光伝送への展開−
    • 小山二三夫、西山伸彦、宮本智之、伊賀健一(東工大精研)
  2. 12x12マトリックス駆動780nm酸化型VCSELアレーの試作と評価
    • 乙間広己、中村毅、中山秀生、桜井淳、植木伸明、宮本育昌、山本将央、
    • 石井亮次、吉川昌宏、布施マリオ(富士ゼロックス総研)
  3. GaAsSb系長波面発光レーザ
    • 菅生 繁男、阿南 隆由、山田 みつき*、徳留 圭一*、
    • 西 研一(新情報光インコネNEC研、NEC光超高研*)
  4. スピン制御面発光レーザの偏光特性
    • 安藤弘明、寒川哲臣、後藤秀樹(NTT基礎研究所)
  5. GaInAsP超微小ディスクレーザの電流動作特性とその応用
    • 馬場俊彦(横国大工)      
  6. 2次元フォトニックバンド構造内蔵型面発光レーザ
    • 今田昌宏、 チュチナン・アロンカーン、 野田 進(京大院工学研究科)
  7. グレーティング結合器集積化半導体レーザとその応用
    • 栖原敏明、上向井正裕、西原浩(阪大大学院工学研究科)

 面発光レーザの多方面に及ぶ新しい研究の進展を各講演の中にみることができ、講演の後の多くの活発な質疑は、今後ますますの発展が期待できるものと感じました。

 最後に、お忙しい中多くの時間と労力をさいてご協力いただきました講師のかたがたと、熱心に聴講・討論をいただいた参加者の皆さまに紙面を借りてお礼申し上げます。