〜 応用電子物性分科会 幹事長就任にあたって 〜

東京工業大学 電子物理工学専攻 山田 明  

 2012年4月より応用電子物性分科会の幹事長を務めることになりました。長い歴史のある分科会の幹事長です。しっかりと務めていけるよう努力致します。

 応用電子物性分科会(応電)ですが、A会員およびB会員を含めて現在400余名の会員数で運営しております。主な活動は年5回の「研究例会」です。分科会名が「応用」「電子物性」ですので、基礎となる物性物理があり、かつ出口イメージがあるものを中心にテーマを選択しております。他の分科会と異なり本分科会は、応用物理学会の講演会に固有のセッションを持っておりません。これが応電の特徴でもあり、逆に、その活動を見えにくくしているかも知れません。これまで取り上げてきたテーマは、古くはワイドギャップ材料、現在は窒化物半導体、古くはアモルファス材料、その後にアモルファスSi太陽電池あるいは薄膜トランジスタ、現在は太陽電池というように、次世代の産業のベースになるような材料系を中心に、最近ではテラヘルツ、カーボン系材料、エネルギー・ハーベスティングなど境界領域、新分野の材料系などを積極的に取り上げてきております。

 応用物理学会も公益法人となり、分科会もそれに合わせて改革が求められております。収支決算にも厳しい目が必要となってきております。話題性があるテーマを選択すれば人を集めることは出来ますが、常に話題を追いかけることになってしまいます。また新領域、新分野では、大勢の人々に集まって頂くことは難しく、収支的には厳しいものとなります。しかしながら、いま注目されている科学技術であっても、その揺籃期はまだ衆目を集めていない分野であったはずです。応電は、そのような科学技術をどこよりも早く研究会で取り上げ、その発展に寄与してきました。今の技術と最先端、新領域のバランスを上手く取り、応用電子物性全体の活性化ができればと考えております。

 現在、「会員の声を充分聞いてきたか。」との反省を踏まえて会員の皆様からテーマを頂く、若手研究者の育成を図るためにスクールを企画する等の新機軸も計画しております。どこまで実現するかは分かりませんが、会員の皆様、幹事の皆様、また応用物理学会会員の皆様のご協力とご支援を、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2012年4月  


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