平成21年度秋季放射線分科会幹事会議事録

 

日時 平成21年9月9日(水)11:45~13:15
場所 富山大学 理学部 2F-C204

出席者 (敬称略、順不同)
幹事: 宮本由香、佐藤文信、日塔光一、豊川秀訓、錦戸文彦、松本哲郎、芳原新也、比嘉 晃、小嶋拓治、
    河原林順、持木幸一
オブザーバー:南戸秀仁、尾鍋秀明、神野郁夫、高田英治、佐久間洋一


配布資料
1.資料1 平成20年度春季放射線分科会幹事会議事録(案)
2.夏の学校
  資料2-1「第21回放射線夏の学校」報告
資料2-2 これまでの夏の学校開催地
3.会誌「放射線」出版について
資料3-1 会誌「放射線」出版状況
資料3-2「放射線」の出版遅れに関する対応
資料3-3「放射線」編集簡易マニュアル
4.「学術講演会 シンポジウム」
  資料4-1 2010年春シンポジウム企画案
  資料4-2 2010年秋シンポジウム企画案
  資料4-3 1989年以降のシンポジウムテーマ一覧
5.放射線賞について
資料5-1 第15回「放射線賞」選考結果について
資料5-2 第16回「放射線賞」募集について
6.幹事選出
  資料6-1 次期幹事選出について
  資料6-2 応用物理学会講演企画運営委員について
  資料6-3 歴代幹事(2000年以降)

  資料7 分科会ホームページの整備について
  資料8 放射線分科講演数の変化

議題

1.前回議事録確認(納冨)
資料1により平成20年度春季放射線分科会幹事会議事録の確認が行われ、了承された。

2.2009年夏の学校報告     
  資料2-1により持木幹事長から今年の「放射線夏の学校」の報告があった。会計については、現在整理をしているが余剰金が出そうであり、それについてはUSBメモリーに今回の講義のビデオをコピーして参加者に配布することで対応する予定であるとの説明があった。
 来年度の夏の学校の準備状況について、幹事を御願いしていた南戸先生(金沢工業大学)から説明があった。当初、金沢付近で開催することも考えたが、元阪大の山本先生に相談していろいろと検討した結果、千代田テクノルに幹事となってもらい、大洗・水戸周辺でやるという方針ですすめることとなった。現在、会場等を探している所である。

3.会誌出版計画、編集進捗状況等
  資料3-1にしたがって、会誌「放射線」の出版状況が説明された。34-3がH21/7に発行済みであるが、この号は予定ではH20/7に出るべきものであり、丸一年遅れていることになる。発行順番の入れ替わりも発生しており、各特集の当初の予定号と実際のVol. No.は乖離している。資料3-2などをもとに次のように対応することとした。
[34-4]「2008秋シンポ」は、巻頭言と井口先生の原稿が揃い次第、速やかに発行することが可能である。
[35-1]「中澤先生追悼特集号」は対応を持木先生にお任せする。さらに遅れるようであれば後に回す。
[35-2]「放射線を利用した医療現場を支えている技術」は、原稿は基本的に揃っている、2008秋のもうひとつのシンポである「高エネルギーイオンビームを用いたナノ・マイクロ構造創製技術とその応用」関連の原稿で9月末までに集まった分を併せて、10月中に発行を目指す。
[35-3]「2009春シンポ」原稿を集める作業が遅れている。10月末を目処に原稿を集めて、そろった分のみで12月中の発行を目指す。
[35-4]「放射線を利用した分析技術に関するトピックス」は8月末の段階で巻頭言OK。他の原稿は遅れている。
[36-1]「2009夏の学校」10月末までに原稿を集め、来年1月に発行を目指す。遅れるものは後に回す。

【「放射線」の発行正常化についての対策】
 2009年度のはじめの段階で、会誌の発行がほぼ丸一年遅れていることを事務局の分科会担当・伊丹さんから指摘され、対応を求められている。定期購読をしてもらっている機関(特に公的施設)への説明が難しくなるなどの問題もある。「放射線」の発行正常化の為に、以下の対策を行うこととなった。

> Vol. No.の系統性は保持したまま、年月は実際のものを使用する方針で行くことにする。発行時期と実際の執筆時期が大きくずれると、業績として説明するのが困難になる場合があることに対応する為。
> 全ての原稿には受理日を記載することにする。依頼原稿に関しては担当者が原稿を受け取った日、原著論文に関しては最終査読通過日とする。
> 原稿提出のおくれを解消する為に、原稿依頼書式、承諾書式を作成し、運用する。応物事務局に依頼して執筆者に発送してもらう[執筆者に責任をもって対応して頂くために]。
> 必ずしも特集にとらわれない原稿の掲載方式を導入する。すなわち、特集を完全になくすと編集担当幹事の責任範囲が不明確となる恐れがあるので、基本的に特集を組むことは従来通り継続するが、少数の原稿提出が遅れることにより定期的な刊行が妨げられることが無いように、遅れた分については次の号に順次まわすなどの柔軟な運用を行う。この場合、原稿配分の最終的な差配については編集常任担当幹事に一任する。かなり薄い号があっても、定期刊行を優先する。
>これまで、年四回の発行を機械的に3ヶ月ごとに割り振ってきたが、年度末など作業が難しい場合もあるので、年度ごとの発行スケジュールを以下のようにする。

Vol.3  独自企画 原稿締切 5月 発行 8月  原稿締切?発行 3ヶ月
Vol.4 当該年度 春シンポ 原稿締切 7月 発行 10月
Vol.1 当該年度 夏の学校  原稿締切 10月 発行 1月    ←学生さん奨学金申請対応
Vol.2 当該年度 秋シンポ  原稿締切 12月 発行 3月


4.シンポジウム・研究会・講演会企画
 資料4-1により、この来春の学会で行う放射線分科会企画のシンポジウム「X線イメージングの最前線」について、豊川幹事・宮本幹事から説明がなされ、了承された。さらに、資料4-2にもとづき小嶋幹事から「2010年度秋季シンポジウム企画」について、日本医学物理士会との合同で、医学物理士に関する企画を計画しているこという説明がなされた。通常は次の幹事会で相談する事柄であるが、他組織との合同開催であるために通常と異なる配慮が必要となることが予想されるので議題とした。基本的に了承されたが、講師の選定や経費の面で更に検討して、来春の幹事会で改めて説明して貰うこととなった。
「X線イメージングの最前線」からは、講演依頼と共に講演原稿の執筆依頼もした方がよいとの意見が出され、依頼状の書式を早急に準備することとなった。

5.放射線賞について
 資料5-1により、第15回放射線賞に関して、本来ならばこの学会(H21年秋)までに選考を行い、授賞式、受賞記念講演を行う予定であったが、遅れているため、H22年春の学会までに選考する方針であることが説明された。第16回放射線賞については、第15回放射線賞の選考作業が終わり次第公募を行い、締め切り日を当初の2010年1月15日から延長し、初夏の頃までに選考作業を終了してH22年秋の学会で授賞式、受賞記念講演を行う方針ですすめることとなった。
[本来のパターン:秋に公募→翌年の1月頃締切→選考作業→秋の学会中に授賞式]

6.次期幹事選出について
 資料6-1により、持木幹事長から、次期幹事選出に関する説明がなされた。従来通り、退任する幹事に後任を推薦して貰うことを行うが、会員から広く推薦を募ることも必要であろうとの意見もあるので、この春から運用を開始ししているメーリングリストを通じて、分科会会員全体に推薦を呼びかけることとした。また、資料6-2の「KEK斎藤究先生からのメール」により、講演企画運営委員・プログラム編成委員と放射線分科会のより深い連携が必要となるであろうことが説明され、幹事から講演企画運営委員・プログラム編成委員を選ぶことも含めて、分科会から選出する方向で対応をしていくこととした。
 幹事選挙自身を従来の郵便はがきによる方法ではなく、メーリングリストを使ってやることも検討したが、どの範囲に届いているか確認できず信頼性が充分でないとの指摘がなされた。そこで、とりあえず今度の選挙のはがきを利用して、メールがどの程度届いているかを調査することとした。

7. 将来ビジョン委員会の対応について 
 持木幹事長・錦戸幹事から進捗状況の説明があった。技術史マップ作成や、発展史に掲載する重要文献のピックアップ作業について、何人かの幹事に作業分担をお願いしたい。具体的な作業手順は、あとで連絡するとのことであった。

8. 分科会ホームページの整備について
 資料7により、分科会ホームページの整備状況について、河原林幹事、納冨幹事から説明があった。徳島大へのリンクの対応は遅れている。応物のサーバへの移植が問題ないことは、応物・田坂氏に確認済み。幹事選出方法等の規約を明文化し、HPに掲載して共有する体制をつくることが重要となるであろう。
 
9. 来年度以降の事業計画の説明[バックナンバーPDF化作業]
 来年度以降の放射線分科会の事業のひとつとして、バックナンバーPDF化作業を行っていることが、持木幹事長から説明された。「夏の学校テキスト」と「放射線」のかなりの部分のPDF化が既に済んでおり、来年の3月ぐらいまでにWebにupして、限定されたメンバーにより使い勝手を検証する。その後、一般会員への公開について検討することとする。

以上