講演題目 |
太陽電池技術の最新動向 |
講師 | 産業技術総合研究所 太陽光発電研究センター |
要旨 | 太陽光発電がエネルギー環境問題だけでなく日本の持続的経済発展のための柱として取り上げられるようになったことは筆者にとって隔世の感がある。それでもこれからエネルギーの柱として太陽光発電が発展するためにはコストと性能の問題を解決していく必要がある。元来、密度の低い太陽光エネルギーから、それが何百万年というオーダーで濃縮、蓄積されてきた化石燃料並みのコストで電気エネルギーを取り出すというのは並大抵のことではない。そのためには太陽電池の変換効率を上げ、かつ低コストで製造する技術を開発していかねばならない。 現代の太陽電池の歴史は1954年のベル研究所におけるシリコン太陽電池の発明に始まるといってよいが、その後Shockley-Quisserの理論、Greenらによる24.7%の変換効率の達成をもってシリコン太陽電池の基本技術としては一旦完成を見たと言ってよい。その後、超薄型あるいは薄膜太陽電池の開発、CdTeやCISに代表される非シリコン系太陽電池の開発、集光型を用いた超高効率太陽電池の開発など、様々なバリエーションの太陽電池が開発されてきた。将来的には有機系太陽電池も有望視されている。太陽電池の特徴はこの材料の多様性にあると言っても良いが、逆に言うと、これといってまだ決め手がないという言い方もできる。 本講座では原理から始まって、太陽電池の基本となるキー技術と課題、その克服への試み、そして多様な材料による最新のアプローチを概観しながらこれからどの技術が有望であるかを探ってみたい。 |