講演題目

産業分野でのSiCへの期待 -自動車産業への応用-

講師

谷本 智(日産/FUPET)

要旨

 内燃機関車(ICE)から電動車(HV, EV, FCV)への大転換がいまなぜ起こっているのか、その背景を説明したあと、電動車を成立させるコア部品がモータ、バッテリー(または発電装置)、パワーコントロールユニットであることを述べ、各部品の役割を平易に解説する。電動車を早期に普及させるために、これらパワエレ部品の高性能化と原価低減の取り組みが電装品メーカを巻き込んで急ピッチで進んでいる。中でもパワーコントロールユニットにおいて成功の鍵を握っているのがSiCやGaNなどのワイドバンドギャップ半導体を用いた次世代変換器技術である。この技術は半導体デバイスの単なる転換ではなく、高い接合温度での動作、高速スイッチング、大電流駆動など、高度な技術革新が求められている。本講演では、デバイスレベル、モジュールレベル、ユニットレベル毎にいくつかのアイテムを挙げて、次世代変換器技術の課題と現状の達成度を説明する。SiCモータインバータ(モータを回転させるためのDC/AC電力変換器)にかかる最新変換器技術も披露したい。