応用物理学会「多元系化合物・太陽電池研究会」は,化合物に特有な優れた特徴を機能性材料として活かそうとする視点で,化合物太陽電池および多元化合物に関する知識および技術の向上・発展に寄与することを目的として活動しています。本研究会では毎年,招待講演および一般講演(口答講演およびポスター発表)からなる年末講演会を行ってきました。
今年度は,FUTURE-PV Innovation研究総括でおられる東京都市大学 小長井 誠 先生に,既存のシリコン太陽電池とは一線を画す,最先端のシリコン太陽電池の研究開発について招待講演いただきます。さらに,次のセッションを企画しております。
1)Earth-Abundant系太陽電池に関連する講演とディスカッションセッション。
2)全国の太陽電池関連技術を研究する高専の学生が一堂に集う高専-TUT第5回太陽電池合同シンポジウムとのジョイントによるポスターセッション。
なお,例年のように多元系化合物太陽電池および関連材料・デバイスに関する分野だけでなく一般講演においては,発光材料と光物性・酸化物・磁性体・熱電材料などの分野も含めて,多元系に関する広範囲の内容を対象としています。また,本研究会は学生や若手研究者の育成をはじめ,研究機関を超えた研究者交流に積極的に取り組んでいます。CIGS系などの化合物太陽電池の開発研究における人材育成は広く知られており,多元系材料の研究成果の深い議論や研究を始める為の情報収集には絶好の研究会です。多元系化合物の基礎と応用にご興味のある方は是非ともご参加・ご入会下さい。