本研究会は,1986年にカルコパイライト半導体による太陽電池および発光素子材料などを研究対象として立ち上げられた「三元・多元機能性材料研究会」をルーツとして,2004年に「多元系機能材料研究会」に名称変更され,2013年から「多元系化合物・太陽電池研究会」に改組して新たにスタートした。
改組後の研究会は,化合物に特有な優れた特徴を機能性材料として生かそうとする視点で,化合物太陽電池および多元化合物に関する知識および技術の向上・発展に寄与し,会員相互の連絡をはかることを目的としている。
これら目的を達成するため,CIGS系及びCZTS系を中心とした化合物薄膜太陽電池やIII-V族化合物半導体を用いた新構造太陽電池などの次世代高効率太陽電池の研究開発に寄与する。また,従来本研究会が取組んできた多様な多元系材料に関連する研究活動の支援を継続し,太陽電池材料を含めた多元系化合物の統一的理解による新規機能の発現や機能複合化に関する革新的創造に挑戦する。