~応用電子物性分科会 幹事長就任にあたって~

国立研究開発法人 情報通信研究機構
ネットワークシステム研究所
赤羽 浩一  

 応用電子物性(応電)分科会は、1942年発足の「電子放射研究会」を母体とし、1963年に「応用電子物性分科会」となり、現在に至っており、 78年という長い歴史と伝統があります。その応電分科会の幹事長を、2020年4月から務めさせていただくこととなり、身の引き締まる思いです。 応電分科会のより一層の活性化にむけて、尽力させていただきます。分科会員、賛助会委員の皆様、ご指導、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 応電分科会は、応用電子物性に関する知識、技術の向上発展に寄与し、会員相互の連絡をはかることを目的としています。応電分科会の活動の中心は 年5回開催している「研究例会」になります。応電分科会は他の分科会とは異なり、応用電子物性に関連したテーマ全てを扱うことができるという ユニークな点が特徴です。従って「研究例会」で扱われるテーマも多岐にわたり、広い分野の最新の研究を学ぶことができます。最近のテーマを 振り返ってみると、「自動車関連デバイス」、「スピントロニクス」、「MEMSセンサ」、「太陽電池、燃料電池、蓄電池」、「生体関連」、 「量子コンピュータ」、「人口光合成」、「熱電関連」、「フォトニック結晶」などとなっており、企画幹事のご尽力により非常に魅力的なテーマが 取り上げられています。他の分科会では特定の分野をより深く掘り下げるという形で研究会が進められていることと思いますが、応電分科会の 広い分野を扱えるという特徴は他の分科会にはないものと考えています。今後もこの特徴を活かすとともに、今、注目を集めている分野をいち早く 取り込めるような研究会の企画をおこなう所存です。研究例会のプログラムは、分科会会員、賛助会員の皆様方には、応電分科会からのメール配信で ご案内いたしております。また、応用物理学会会員、一般、学生の皆様方におかれましても応電分科会ホームページから参加登録いただくことにより 随時ご参加いただくことが可能です。

 応電会員の皆様が新しい分野を知るきっかけとして、また新しい分野をご自身の研究に融合させるようなきっかけづくりになるような場として 研究例会がお役に立てればと思っております。そのような研究例会を提供できるよう、幹事の皆様方とともに精進してまいります。 皆様方の応電分科会へのご協力と、研究例会への積極的なご参加を重ねてお願い申し上げます。

2020年4月  


トップページに戻る。