~応用電子物性分科会 幹事長就任にあたって~

横浜国立大学 大学院工学研究院
荒川 太郎  

 応用電子物性(応電)分科会は、1942年発足の「電子放射研究会」を母体とし、1963年に「応用電子物性分科会」となり現在に至っており、本年で創設80周年を迎えます。 このような長い歴史と伝統がある応電分科会の幹事長を2022年4月から務めさせていただくこととなり、責任の重さを感じております。応電分科会のより一層の活性化に向けて精一杯努めてまいります。 分科会員、賛助会委員の皆様のご指導、ご協力をよろしくお願いいたします。

 応電分科会は、応用電子物性に関する知識、技術の向上発展に寄与し、会員相互の連絡をはかることを目的としています。応電分科会の活動の中心は年5回開催している 「研究例会」になります。応用物理学会には12の分科会がありますが、その多くは学術講演会の大分類分科に対応づけられており、特定の分野をより深く掘り下げるという形で研究例会が開催されてい ることと思いますが、応電分科会には対応する大分類分科がありません。その分、特定の分野に縛られることなく、応用電子物性に関する広い分野を扱えるという大きな特徴があります。従って「研究例会」 で扱われるテーマも多岐にわたり、広い分野の最新の研究・開発について学ぶことができます。今後もこの特徴を活かすとともに、今、注目を集めている分野をいち早く扱い、また他の分科会では扱わない ユニークなテーマも取り上げられるような研究例会を企画してまいります。研究例会のプログラムは、分科会会員、賛助会員の皆様方には、応電分科会からのメール配信でご案内いたしております。また、 応用物理学会会員、一般、学生の皆様方におかれましても応電分科会ホームページから参加登録いただくことにより、随時ご参加いただくことが可能です。この2年間は、新型コロナの感染拡大のため主に オンライン形式で研究例会を開催して参りましたが、今後は対面形式も復活させていきたいと考えております。

 応電分科会会員の皆様が新しい分野を知るきっかけとして、また、異分野の研究者・技術者の皆様が交流を深め、議論を行う場として研究例会がお役に立てればと思っております。 そのような研究例会を提供できるよう、本分科会幹事の皆様とともに努めていります。皆様の応電分科会へのご協力と、研究例会への積極的なご参加をお願い申し上げます。

2022年4月  


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