〜 幹事長就任にあたって 〜

東京大学 髙橋 琢二  

 この度、応用電子物性分科会の幹事長を務めることになりました東京大学の髙橋です。どうぞよろしくお願い致します。当分科会は設立から70年以上の歴史を持ち、また、2016年3月現在で341名の会員が所属されています。このように歴史と規模のある分科会の幹事長を拝命し、責任の重さを感じております。微力ながらも当分科会の発展に寄与できるよう精一杯務めて参りますので、どうぞよろしくお願い致します。

 応物学会には、現在、12の分科会があります。その多くは応物学術講演会における大分類分科に対応づけられますが、当応電分科会には、そのような直接対応する分科はありません。その分、特定の分野に縛られることなく幅広く応用物理分野を取り扱うことができます。この点こそが当分科会の大きな特長であると考えています。

 さて、分科会の重要な活動のひとつに、研究会活動があります。各回の研究会で取り上げるテーマは幹事団にて検討していますが、幹事の人数は限られているため、その専門にて全ての応用物理分野をカバーできるわけではありません。それでも、当分科会では、各幹事の専門にとらわれることなくできるだけ広い視野でテーマを取り上げることを従来から目指してきました。単にタイムリーであるだけではなく、時にはチャレンジングな内容を含む話題も取り上げることによって、新しい分野の芽をいち早く見つけ出し、それを育てる手助けができる分科会でありたい、今後もそのような気概を持って運営していきたいと考えています。

 昨今、日本のエレクトロニクス業界は厳しい競争に曝されており、なかなか明るい将来を見通すことが難しい状況にありますが、そのような時こそ、産官学の研究者が一堂に会して新しい知見やアイディアを交換しながら一層の展開を目指した議論を行う場を提供する、という意味で、学会の果たす役割は重要になると思っています。当分科会がその一翼を担うことができるよう、会員の皆様のご支援を賜りながら、20余名の幹事の皆様と努力して参りたいと存じます。改めて、どうぞよろしくお願い致します。

2016年4月  


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