第8回放射線夏の学校が
平成8年7月31日から8月2日までの日程で、箱根芦ノ湖畔の成蹊学園箱根寮に
おいて開催されました。
今回幹事を担当した東大関連の施設では、例年の参加者数を収容でき、
しかも「夏の学校」にふさわしい場所が確保できないため、
成蹊大学の河田先生にお願いし、成蹊学園の施設を使用させていただいたものです。
箱根寮は芦ノ湖畔の広大な敷地のなかに立地し、
食堂や居室の窓からの眺めは大変素晴らしいものでした。
また、数年前に改築されたばかり
ということもあって非常に清潔な建物で、
幹事一同、施設を初めて見た際に素晴らしい夏の学校になるものと
確信いたしました。
例年より参加費が高かったこともあって参加者が確保できるかどうか
心配致しましたが、
最終的には75名に達し講義室がやや手狭となるほどでした。
以下に、夏の学校の内容を簡単に紹介させていただきます。
初日は、鶴田幹事長の開校式に続き、 井口副幹事長の司会で「第3回放射線賞」の授賞式があり、 名大森千鶴夫先生と茨城高専松沢先生による 受賞記念講演がありました。 その後、放医研の山本先生による「生体情報イメージングから テレパシーと気の解明への 挑戦」、東京電機大の町先生による「気の科学」と題した 講義が行なわれました。 講義終了後はまず夕食をとり、その後、 短い自由時間の後に懇親会が行なわれました。 学生諸君の大学紹介等により、非常に盛り上がりを見せておりました。 2日目は 午前中に動燃青山先生による「高速実験炉常陽の計測技術と応用」、 原研関西研的場先生による「光量子研究計画の現状と展望」、 核融合科学研究所笹生先生による「核燃焼プラズマの計測」 と題した講義がありました。 午後は自由時間とし、 近辺の散策に出かける人、駒ヶ岳観光へ出かける人等、 それぞれに箱根観光を楽しみました。 夕方からは夕食をはさんで若手研究発 表会が行われ、各大学における最新の研究トピックスの発表がありました。 3日目は 成蹊大学の河田先生によって「放射能の高精度測定技術と応用」と題する 講義が行われました。 例年は最終日もお昼まで講義や若手研究発表会が行なわれるのですが、 今回は宿舎の都合により講義はここまでとなりました。 その後、 世話役代表の東大中沢先生の挨拶をもって、 無事夏の学校を閉校致しました。 今回は東大高橋先生の代理として私が幹事を担当させていただきましたが、 全体構想の策定から講師の先生方へのお願いまで、 副幹事長の名大井口先生に お願い致しました。 また、至らぬ幹事のため、 東大中沢先生、秘書の紺谷さん、及び中沢研究室の学生諸君に、 大変多くの助言、手助けをいただきました。 さらに、今回の夏の学校が開催できたのは、 施設の使用を快く学園側にお願いして下さった 成蹊大学河田先生のおかげです。 皆様に心より感謝申し上げたいと思います。どうもありがとうございました。 最後に、今回の成功に対する最大の賛辞を講師の先生方はじめ、75名の 参加者に捧げまして、報告とさせていただきます。 今回御参加下さった皆様が、夏の学校の成果を 何らかの形で研究活動に活かして下さることを祈念しております。 来年以降の夏の学校も盛況のうちに開催されますよう、 期待しております。
成蹊学園箱根寮の玄関前にて(1996/8/2) |