[1] 研究会の目的

 テラヘルツ帯(約1〜10THz)の周波数領域はエレクトロニクスとフォトニクスの境界領域にあり,簡便・安価・安定な光源が無かったこともあって,従来あまり利用されて来ませんでした.しかし近年,サブピコ秒パルスレーザが比較的安価,簡便に利用できるようになったことや,非線形光学的手法の進展により,これらを用いたTHz領域での電磁波(光)の発生や検出が容易になって来ました.この結果,THz波の応用に関する研究・開発も活発化しています.
 テラヘルツ電磁波(光)の発生・検出技術には半導体デバイス(輸送,レーザ),気体・固体レーザ,非線形光学などの広い技術・学問分野が関連しています.一方で応用においても,天文学はもとより,固体物性研究,生体・化学物質の分光・イメージング,あるいは無線通信といった幅広い分野への展開が期待されています.
 本研究会は,定期的な研究集会を開催するなどにより,さまざまな分野で活動する研究者・技術者が情報交換し,テラヘルツ電磁波発生・検出・制御技術とその応用,さらにこれらと関連する物質科学の研究を大きく進展させることを目的としています.


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