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幹事長挨拶

幹事長就任のご挨拶

日立製作所  土屋 朋信

 今年の4月より、酒井前幹事長の後を引き継ぎ、結晶工学分科会の第24代幹事長を仰せつかりました。振り返って見れば、10年前に幹事として参画し、右も左もわからない中、歴代の幹事長や幹事の方々に支えられながら楽しく分科会活動に従事してまいりました。どうぞよろしくお願いいたします。
 さて、幹事長就任にあたり、改めて結晶工学分科会について考えてみると、結晶工学分科会は、発足時のADP(NH4H2PO4)研究委員会から数えて今年で59年目となり、分科会となってから45年目になります。当初、バルクの誘電体結晶が研究対象でしたが、現在ではシリコン、化合物半導体、ワイドギャップ半導体などが加わり、結晶成長の形状はバルクだけでなく薄膜、さらにドットや細線など多種多様になっています。また結晶成長だけでなく、固体物性の観点から結晶の構造解析、物性計算、電気・光学特性評価なども扱っています。アプリケーションについては情報記録や通信からパワーデバイス、LED照明、太陽電池などの省エネ・創エネにまで広がっており、かつての研究対象であった結晶が身近な所に存在するようになってきています。組織としては母体である応用物理学会における11の分科会の一つであり、ここ数年の会員数は550名前後です。分科会の英語名はDivision of Crystals Science and Technology です。応用物理学会の「応用」と「物理」と言う言葉で示されるように、結晶工学分科会では結晶についての科学から技術、さらに産業応用までを、結晶工学と言う切り口で捉え、知識および技術の向上や発展に寄与することを目的としています。幹事は産官学から選ばれた20名で構成されており、分科会は幹事の献身的な努力によって運営されています。
 上述したような分科会ですが、最近の結晶工学関係を取り巻く状況について、研究発表から産業化までを眺めると以下のような傾向があります。大学では一昔前に比べ高度な結晶成長技術や評価技術を駆使し、新材料に対する学生や教員による研究発表が積極的になされ、研究者の数も増えたように感じます。一方、大企業においては稼ぎ頭であった半導体産業の変遷と共に物作りへのあり方が変わってきたのか、一企業で基礎的な材料開発から素子の製品化までを賄うのは困難になってきており、結晶成長や結晶評価に携わる企業の研究・開発者の数は減っているように感じます。また、大学、企業に共通しているのは国際的なグローバル化が進んでおり、国内の一研究機関や一企業のみの研究開発から海外の研究機関や企業との協同研究、協同事業、合弁会社などが増えています。さらに、大学や公的研究機関からのベンチャー企業の設立や大企業からのカーブアウトなどが増えています。
 このような背景を鑑みて、結晶工学分科会では以下のような活動計画、会員サービスを企画しています。年2回の研究会や応物講演会でのシンポジウムでは、将来の基盤材料となりそうな新しい結晶と多くの方々が着目しているホットな結晶とをバランス良く取り上げたいと考えています。結晶工学スクールでは、結晶の成長手法から評価や物性までの基礎を3日間でしっかりと学び、途中の「結晶工学交流会~質問・相談なんでも聞いていいん会~」ではスクール受講生だけでなく、分科会会員も無料で参加できる場を設け、スクール受講生、分科会会員、講師、幹事の方々が議論することにより、結晶工学に対する課題や理解度を深めたいと考えています。結晶工学セミナーでは、最先端の分析手法の紹介から非専門のユーザ向けに分析手法の選択や分析結果の解釈・注意事項までをわかりやすくカバーしたいと思います。結晶工学未来塾では、若手分科会会員によるポスター発表会と啓蒙的な講演会とを組み合わせ、幹事と若手分科会会員が結晶工学の未来について考え、学ぶ場にしたいと思います。会誌である「クリスタルレターズ」では、分科会からの案内や報告だけでなく、基礎講座、質問コーナ、会員の広場、研究室紹介、国際会議報告など、盛りだくさんの内容をわかりやすく提供していきたいと考えています。また、過去のクリスタルレターズについては、電子化し、アーカイブとして会員の皆様に提供できるようにしたいと考えています。
 最後に、分科会会員の皆様からのご希望ご意見がありましたら、遠慮なく近くの幹事までご連絡ください。今年度も分科会会員の皆様にとって有益な活動となるように幹事一同努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
2014年5月
 

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