「ごあいさつ」

応用物理学会・光波センシング技術研究会委員長 相津 佳永
 
   光波センシング技術研究会(Lightwave Sensing Technology Professional Group; LST )は光ファイバセンサ研究会(1985〜1987年)を母体として1988年に発足しました。それ以来、光応用計測技術/光センシング技術及びそれらを支える周辺技術の研究発展を目指して活動を進めてきています。具体的には、ファイバジャイロや構造物のヘルスモニタリングに代表される光ファイバセンサ技術、レーザ光の干渉・回折・偏光・散乱などを利用した精密計測技術や2次元/3次元計測技術、各種物質や材料の光学的評価技術、顕微鏡や光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を始めとする生体計測技術、超短光パルスを応用した測定技術、光源や光計測用デバイスなど、広く光応用計測技術の発展に貢献してきました。

<光波センシング技術研究会の主要な題目>
1.光波センシングの基礎
2.光波センシングの応用
3.光ファイバセンサ
4.レーザ/白色光干渉計測
5.分光計測
6.非線形光計測
7.光センサ用光源
8.光センサ用材料
9.光センサ用デバイス
10.光計測周辺のフォトニクス技術
11.光計測周辺のエレクトロニクス技術
12.その他関連技術

<主な活動>
年2回の講演会の開催(6月及び12月)
春又は秋の応用物理学会におけるシンポジウムの開催

 本研究会の運営は、委員長、副委員長、常任幹事と事務局からなる常任幹事会で行っております。会員制の形はとっておらず、どなたでも自由に参加できます。年2回の講演会では、光応用計測/センシング分野ないしはその周辺のホットな話題を毎回の特集テーマに設定し、2日間で25件程度の最新の研究成果が発表されます。イントロダクトリートークと第一人者による招待講演、ならびに一般投稿の講演から構成されます。一般講演は特集テーマに関連する研究を含め、本研究会がカバーする上述題目から幅広く募集されます。一方、シンポジウムは招待講演を中心に半日程度のプログラムで構成され、春または秋の応用物理学会学術講演会のイベントとして開催されます。
 産業の高度化、生活の多様化、社会経済のグローバル化が著しい近年、私たちの周りには、多種多様な情報が大量かつ高速に飛び回っています。信頼できる情報を正確に取得し、分析・対応するために、高度なセンシング技術が重要になります。また、災害救助や交通輸送障害の復旧、それらの予知・予防と安全対策、産業の効率化と自動化、そして医療分野における早期診断や健康管理に至るまで、様々な状況でAI、データベース、IoT等の新たな発展活用の動きも活発です。こうした中で、高い精度を有する光計測技術の役割が益々重要になっています。光波の持つ波長、位相、振幅、偏光、非線形性等の基本となる物理的性質に立ち返って、精度、確度、速度、スケールの限界に挑戦していくことが、本研究会のさらなる発展の糧となると考えています。
 光の計測やセンシング分野で活躍される研究者・技術者の方々、 また、これから研究や開発に関わろうとされる方々の幅広い参加を期待しています。
(2017年1月 記)
 
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