「研究会だより」

応用物理学会・光波センシング技術研究会
 
 

第64回光波センシング技術研究会講演会(LST64)が、2019年12月10日(火)、11日(水)の2日間にわたり、東京都新宿区神楽坂にある東京理科大学森戸記念館において開催されました。参加者は、招待講演者8名、一般および学生の講演者23名、聴講者38名の合計69名を数えました。さまざまな分野から多くの皆様に参加いただき有意義な講演会となりました。本研究会では、毎回特集テーマを設定しており、第64回は「材料科学がもたらす光センシングの新展開」を取り上げました。材料科学は多様な光デバイスを実現する上で欠かすことができません。オプトエレクトロニクスの黎明期においては、室温で動作する小型の半導体レーザーや低損失光ファイバーの発明が光技術の発展に大きく貢献しました。近年では、有機半導体やナノカーボンなどの新たな材料群に関する研究もますます進展しており、今回は、機能性材料を切り口とした材料科学の最新動向と光センシング技術への応用について幅広く多様な招待講演を頂きました。さらに、特集テーマに関連する話題に限らず、光波センシング技術の幅広い分野から一般講演として22件のオリジナル論文が発表され、活発な雰囲気に包まれた講演会となりました。
 LST64の開催初日(10日)の昼に開かれた常任幹事会で、LST委員長の交代が提案され、相津佳永教授(室蘭工業大学)から田中哲教授(防衛大学校)に2020年から引き継がれることが受理されました。また、田中哲教授の後任の副委員長に田中洋介准教授(東京農工大学)の提案がなされ、受理されました。さらに、望月達也常任幹事(静岡文化芸術大学) より今年度限りでのご退任の申出があり、受理されました。加えて、以下の5名の方の常任幹事への推薦および審議がなされ、全員が承認されました。
 ・古川 靖 様  (横河電機株式会社)
 ・李 ひよん 様 (芝浦工業大学)
 ・山崎 大志 様 (創価大学)
 ・林 寧生 様  (東京工業大学)
 ・大川 洋平 様 (豊田工業大学)
2020年1月から3月までは61名、4月以降は60名の常任幹事の方々に、研究会を盛り上げて頂くことになりました。
 次回LST65は、2020年6月2日(火),3日(水)の両日、今回と同様、東京理科大学森戸記念館にて開催されます。特集テーマについては追ってLST65論文募集案内にてお知らせ致します。特集テーマ以外にも光技術の広い分野からの発表を歓迎します。LST65論文募集案内が公開されましたら、ぜひご覧いただき、奮ってご投稿、ご参加いただきたいと思います。

 
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