応用物理学会秋季学術講演会2021シンポジウムおよびチュートリアル
第82回応用物理学会秋季学術講演会公式ウェブサイト
応物秋季学術講演会開催期間:2021年9月10日(金) – 13日(月)(口頭セッション)および 9月21日(火) – 23日(木)(ポスターセッション)
場 所:ハイブリッド開催およびオンライン開催
応物学術講演会において,以下の分科会企画のシンポジウムおよびチュートリアルが開催されます.
分科会企画シンポジウム
薄膜・表面物理研究のトレンドと今後の展望~薄膜・表面物理分科会50周年記念シンポジウム~
Thin film / surface physics research trends and future prospects ~The 50th anniversery of Thin film and surface physics division ~
日 時:2021 年 9 月 11 日 ( 土 ) 9:00 ~ 18:30 [ 予定 ]
会 場:ハイブリッド開催(名城大学&オンライン)
配 信(期間1年間限定):シンポジウム録画Vimeoストリーミング配信(薄表分科会会員限定)
https://vimeo.com/669242532
今年で薄膜・表面物理分科会も設立されて50周年を迎えました.その間に新しい表面分析手法の発明,特徴的な表面現象の解明,魅力的な特性を持つ物質の発見等,活発な研究が進められてきました.現在の薄膜・表面物理分野のトレンドを見直し,今後の研究展望を見据える事で,本研究分野の更なる振興を図ることを目的とします.
プログラム:
田畑 仁(東大)
オープニングトーク
重川 秀実(筑波大)
走査プローブ顕微鏡で覗く世界は光でどこまで輝くか?
長谷川 修司(東大)
量子物質が加速する表面・原子層科学の新展開
鈴木 拓(NIMS)
イオンビームによる表面・界面の解析と改質
岡田 健治(タワー パートナーズ セミコンダクター)
半導体デバイスを支える絶縁膜およびその界面の物理
染谷 隆夫(東大)
有機薄膜デバイスの生体計測応用
知京 豊裕(NIMS)
多様化する集積回路の潮流とそれを支えるインフォマテックス
高桑 雄二(東北大)
放射光を用いた表面研究の50 年間の歩みと今後:X 線光電子分光法の展開
繁野 雅次(日立ハイテク)
同一視野での表面形状・物性計測の現状と今後の展望
一杉 太郎(東工大)
「自律的」材料探索の現状と展望 ~実験室に産業革命が起きている~
日比野 浩樹(関西学院大)
単原子層物質の成長機構と構造制御
組頭 広志(東北大)
放射光を用いた酸化物超構造の量子状態解析
宮田 耕充(都立大)
二次元ヘテロ構造の成長と機能開拓
* パネルディスカッションも開催します.また,一般講演(数件)も募集します.
世話人:小嗣 真人(東京理大) 永村 直佳(NIMS) 渡部 平司(大阪大) 住友弘二(兵庫県大)
問合先:sumitomo@eng.u-hyogo.ac.jp
チュートリアル
日 時:2021年9月21日(火)13:30~16:00 (休憩10分)
会 場:Zoomによるオンライン開催
テーマ:応用物理における群論の応用;実用編
講 師:今野 豊彦(東北大)
内 容:
結晶性固体の有する対称性は物質の性質に様々な影響を与えているが,本講義ではこの対称性を整理する強力な手法である群論を実践的に応用する力を身につける.そのため,結晶の原子配置に潜む対称操作が群をなす事を直観的に学び,そのうえで,量子力学的に振る舞う電子が直交関数系により記述されることを復習し,さらに群論の要点をキャラクター表(指標表)の用い方を通して学ぶ.これらの基礎の上にたって,様々な対称場における電子の振る舞いがどのように物性に反映されているかを分子や結晶を例にとって理解する.
※前回春講演会で開催したチュートリアル「応用物理における群論の基礎」にて,第3部まで講義を行いました.
本チュートリアルでは,応用編として,第4部以降の講義を行います.
第1部 固体の原子配列に表れる周期性と群論:点群から空間群へ
第2部 量子力学の枠組みと群論の基礎
第3部 局所的環境が電子の固有状態に与える効果:配位子場
第4部 分子構造の対称性と電子構造・振動
第5部 並進対称性の帰結:バンド理論の基礎
第6部 大局的な対称性とテンソル
受講料:社会人・学生(会員・非会員) 5000円(税込)チュートリアル開始時刻30分前までお申込を受付けます.
世話人:吉越 章隆(日本原子力研究開発機構)
更新:2021/6/21