2018年度第1回研究会
応用物理学会 薄膜表面物理分科会 2018年度第1回研究会のご案内
日時
2018年10月13日(土)14:00〜16:40
場所
北陸先端大金沢駅前オフィス(ポルテ金沢9F)
石川県金沢市本町2−15−1(北陸新幹線金沢駅東口直結)
参加費
無料(応用物理学会会員)、2000円(その他)
問合せ
林 智広(東工大) hayashi.t.al@m.titech.ac.jp
講演プログラム
14:00〜14:30
放射光イメージングによるデバイス分析応用~オペランド分析から機械学習まで~
(物質・材料研究機構、永村直佳)
放射光軟X線をプローブとした走査型光電子顕微鏡(SPEM)を用いると、元素選択的な電子状態・化学状態、さらにはポテンシャルの空間分布も観測できる。本講演では、測定回路の導入によって可能になった半導体デバイス動作中の状態分析例と、現在進めている計測データへの機械学習活用による高速処理について紹介する。
14:30〜15:20
ダイヤモンドNV中心を用いた走査スピンイメージングプローブの開発
(北陸先端科学技術大学院大学 安 東秀)
ダイヤモンド中の窒素―欠陥複合体中心(NV中心)はスピン三重項状態を有し、光学的に単一スピンレベルで磁気共鳴信号(Optically Detected Magnetic Resonance,ODMR)を計測可能である。このNV中心を走査プローブ顕微鏡と複合化し磁場センシングプローブとする試みを紹介する。
15:20〜15:50
イオン液体ナノ薄膜の構造と物性に関する研究
(東北大学 松本祐司)
真空下でも蒸発しない液体として安定なイオン液体が,近年注目されている。我々は,赤外レーザー蒸着法と呼ばれる独自の手法により,イオン液体をナノスケールで薄膜化する技術を確立してきた。本講演では,実験と理論計算に基づく,そのようなナノスケールでのイオン液体薄膜の構造とイオン伝導性について紹介する。
15:50〜16:40
FM-AFMの新展開 〜UHVから大気中まで〜
(金沢大学 新井豊子)
周波数変調原子間力顕微鏡(FM-AFM)は、UHV中のみならず、液中、大気中でも原子分解能で、種々の表面像を描き出すことができる。さらに、FM-AFMは画像化に用いる探針試料間に働く保存力相互作用と同時に、非保存力相互作用も取得できる。本講演では、散逸エネルギー計測から分かること、固体上の極薄水膜の特異性について解説する。
アクセス
北陸先端大金沢駅前オフィス(ポルテ金沢9F)
石川県金沢市本町2−15−1(北陸新幹線金沢駅東口直結)
アクセスマップ https://www.jaist.ac.jp/top/kanazawaoffice/
更新:2018/8/17