2016年春季講演会 「産学協働の広場―企業と大学の課題相談会―」

 

日時: 3月20日(日)午後1時30分~5時00分
場所: 東京工業大学大岡山キャンパス 南5号館 S515,S516教室(第63回応物春季講演会内)
参加費: 無料(事前登録不要)

    
「産学協働の広場」は、企業の課題を公的研究機関と共有することを目的として 昨年秋に始まりました。産が学・官の研究者に課題を伝える場が圧倒的に不足しているため、開発や量産のなかで山積する課題を企業にポスター形式で提示して頂き、大学などの公的研究機関の研究者が来場して議論する形式の相談会です。
2回目となる今回は、より広範な産学官の交流の場になるよう大学等の新技術も併せて提示する会としました。
ポスターの前ではオープンな議論、併設されたブースでは個別の議論が可能です。
ぜひ皆様ご来場ください。ここで提示された課題についての研究成果が講演会で発表され、応物学会と産業の双方の発展につながることを願っています。
     

課題提示参加グループ&テーマの紹介

【開発/量産課題提示】
● 界面ナノ電子化学研究会 「半導体ウェットプロセス」
 
半導体デバイス製造プロセスをはじめとする様々な分野で用いられるウエット処理技術について、 固体/液体界面の現象をナノレベルで電気化学的見地などから理解し,新たな処理・加工技術を創出したい。
 
 
八岐大蛇[やまたのおろち](ノイズ)退治グループ:浜松ホトニクス株式会社 「フリッカーノイズをサイエンスに」

電子デバイス・受発光デバイスなどで普遍的に観測されるフリッカーノイズについて、そのメカニズム解明や制御について、ほとんど手がつけられていないのが現状である。私たちは、量子カスケードレーザ(QCL)におけるフリッカーノイズについて、そのメカニズムを追及し、制御に成功した。この例のように、他のノイズもサイエンスとして取り組めば、制御でき、デバイスの特性の向上に寄与できるのではないか。
 
 
●トヨタ電池研究部「全固体型リチウム二次電池のための接合技術と 大面積化技術」
 
 
●ケミトロニクスG:(株)メムスコア「MEMSー関連装置」
 
MEMSの活用、人材育成について。
 
 
【新技術提示】
●新型干渉計開発グループ: 核融合科学研究所「除振不要のレーザー干渉計」
 
従来のレーザー干渉計は、機械振動で変化する光路長変化がもたらす位相変化や、大気の揺らぎによる位相変化によって、計測精度が低下する。そのため、高性能の除振が必要であるが、「ディスパーション干渉計」は干渉計でありながら、振動や大気の影響を受けにくい。そのため、振動や大気揺らぎを抑制するシステムを用いずとも高精度の干渉計測が可能になる。
 
 
●大陽日酸 (株) グローバルイノベーション本部 化合物事業部
 「高流速MOCVDを用いたAlN及びAlGaN (Al>0.5)の高速成長化・高品質化」

今回は本内容の紹介だけではなく、来訪者の方々がどのようなMOCVD装置・材料系を望んでいるのか議論して知りたい と考えている。
 
 
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