2018年春季 特別シンポジウム
AI・IoT・ビッグデータで爆発的に拡大する半導体産業を支える日本の技術 ~若手社員の現場の声とともに~
日時: 3月19日(月)午前10時~12時
場所: 早稲田大学 西早稲田キャンパス 63号館2階G201(第65回応物春季講演会内)
主催: SEAJ 日本半導体製造装置協会・応物 界面ナノ電子化学研究会・産学協働研究会
★終了後にランチ懇親会開催!無料です!誰でも参加OK!講演者の話を直接聞けます。
★懇親会後、キャリア相談会に出展します。業界でのキャリアについて相談できます。
プログラム&講演者紹介
- ■10:00~ 開催の挨拶 西山 彰(応用物理学会副会長、東芝メモリ)
- ■10:05~ 基調講演「半導体業界は永遠に不滅です!~ Moor's law to Manabu's Principle~」
辻󠄀村 学 (株式会社荏原製作所 取締役・執行役専務、SEAJ会長) - SEAJ会長の他、JVIA副会長、発明協会理事など諸団体に貢献、また学界には米国クラークソン大学、韓国漢陽大学、台湾科技大学、中国複旦大学で客員教授として貢献しています。
- 講演要旨:
半導体は1947年にトランジスタが発明されて以来、1965年論文に書かれたムーアの法則に従い、1974年論文に書かれたデナードのスケーリング則に支持され、70年余も発展し続けてきました。そのムーアの法則に陰りが出たということで半導体終焉説が囁かれています。そのためか、半導体業界を目差す学生も減ってきたとか、本当でしょうか?
はっきり申し上げます。半導体は人間の欲求ある限り永遠に不滅です! これはムーアの法則やデナードの理論則と異なり、学の原理原則として伝えたいことです。
講演では、自己紹介(インドネシアの水力発電所建設から半導体まで)、SEAJと業界紹介、そして過去60年、そしてこれからの100年、半導体業界を俯瞰して見たいと思います。 ムーアの法則は終焉しても、直ぐに次の法則が生まれます。できればそれが日本から生まれて欲しいと願って講演いたします。 Who‘s Law!?
- ■10:35~ 若手講演
- ●10:35~ 「研究室、テスターメーカー、それぞれからみた半導体業界」
井上 和総 (テラダイン㈱ グローバルサービス部、2016年度入社)
- テスターメーカーに就職して2年、自社のテスターと顧客の半導体デバイスのインターフェースボードの開発などに携わっております。学生時代には半導体中に添加した離散不純物の影響を研究し、本学会でも研究成果を報告しました。恐らく参加を検討されている皆様は過去の私と似た立場だと思います。学生の時に抱いていたこの業界への疑問や不安が入社して実際はどうだったのか、何が必要か、どうして入社したか、学生の時の考えや今の実務を振り返りながらお話しします。
(筑波大学 数理物質科学研究科 前期博士課程修了)
- ●10:45~ 「異分野から半導体業界に就職して」
中山 知佐世 (㈱SCREENセミコンダクターソリューションズ ビジネス本部 TS製品統轄部、2016年度入社)
- 入社して2年、主に次世代リソグラフィーのプロセス開発に携わり、新規ユニットの開発や、他社との協業による次世代プロセス評価などに取り組んでいる。大学時代は化学を専攻しており、半導体とは全く異なる分野の研究を行なっていたため、日々新しいことに触れながら業務を進めている。薬液メーカーとの協業で材料評価を実施するなど、化学の知識が活かされることもある。
(奈良女子大学 人間文化研究科 化学専攻 修了)
- ●10:55~ 「光のハンコを支える一人の男の話」
福本 展大 (ウシオ電機㈱ 設計技術第一部、2014年度入社)
- 学生時代は日本の重力波干渉計KAGRAに関する基礎研究をしていましたが、20代のうちに光学に携わりものづくりをする構想が常に頭の片隅にあったため就職しました。
今の私の業務は半導体回路を描画する露光機の投影レンズの生産安定化に携わっています。開発部門にイメージされる華々しい内容とは少々異なっており、大変地味な仕事です。しかし、製品を顧客に良い状態で提供するために確かに必要な仕事です。
当日は、学生の皆さんであれば日々当たり前に行っている「問題に直面した際、正しく捉え、適切に検証しようとする事」が入社後開発でも生産でも普遍的に大切なことが伝わればと考えています。
(東京大学大学院 工学系研究科 前期博士課程修了)
- ●11:05~ 「入社7年目の社員から見た半導体製造装置メーカー」
布施 和志 (㈱アルバック 半導体電子技術研究所 第2研究部、2011年度入社)
- 学生時代は半導体に関する研究をしていた流れで、就職先は半導体関連の会社を中心に考えていた。BtoB企業である半導体製造装置メーカーは世間的には目立たないが、デバイスの最先端にいち早く触れられることが魅力で入社を決めた。現在、入社して7年目となり自社装置のプロセス開発を中心とした仕事に従事している。当日は自身の目で見て体感した半導体装置メーカーの現状から、就職先を選定する際の考え方などについて報告する。
(奈良先端科学技術大学院大学 物質創成科学研究科 前期博士課程修了)
- ●11:15~ 「流体制御の高性能化を追求し最先端の半導体市場に貢献」
赤土 和也 (㈱堀場エステック 開発本部、2009年度入社)
- 大学では材料・流体力学といった機械工学を専攻。2009年に入社し半導体製造装置に搭載されるガスの流量を計測制御するマスフローコントローラの開発に携わっている。お客様のニーズに応えられる製品を開発するためにはお客様と直接会話をし,マスフローコントローラを搭載した半導体製造装置で一緒に検証することも重要である。自分が携わった製品が採用された時には大きな喜びを感じることができるため実例を交えながら紹介していきたい。
(大阪工業大学 大学院 工学研究科 機械工学専攻 前期博士課程修了)
- ●11:25~ 「半導体プロセス研究開発エンジニアとしての10年」
齋藤 卓 (ソニーセミコンダクタソリューションズ㈱ 研究部門、2009年度入社)
- 大学院のインターシップで半導体プロセス開発の面白さに触れ、ソニーに入社して10年が経ちました。入社当時から半導体洗浄技術の開発に携わり、研究に近い基礎的な技術開発から生産工場への技術展開まで幅広く経験してきました。当日の講演では業務紹介だけではなく、入社当時から心がけていること、成功体験とうまくいった秘訣、ソニー半導体開発現場の雰囲気等をお伝えできればと考えております。
(東北大学 工学研究科 機械・知能工学専攻 修了)
- ●11:35~ 「半導体微細化限界とその先にあったもの」
吉水 康人 (東芝メモリ㈱ 先端メモリ開発センター 先端メモリプロセス開発部、2005年度入社)
- 学生時代に応用物理学会でさまざまな企業の講演を聞く中で、最も真摯に半導体の研究をしているのが東芝の発表だと感じたのが入社を志望するきっかけとなりました。半導体微細化限界の先にどんな新しい構造や新しい材料が到来するのか?それを楽しみに東芝半導体の生産技術や研究開発に勤しんではや13年。当日は就職活動のポイントや入社後のエピソードについてもお話したいと思います。
(大阪府立大学 工学部工学研究科物質系機能物質科学専攻卒)
- ●11:45~ 「★☆★その部品が無ければ、ロケットは飛ばない★☆★」
安田 光男 (㈱フジキン 人事総務部、1992年度入社)
- 現職は、人事ですが、入社以来、新規事業の生産管理、品質管理、主要製品の加工、組立、品質管理、社長秘書、等の経歴があります。長所はスーパーポジティブ、
短所は、考えながら行動することです。現在、未曾有の採用環境の悪化という状況ですが、将来のフジキンを背負っていく、幹部候補生の発掘、育成を行っております。
(京都産業大学 経済学部)
- ■11:55~ 閉会の挨拶 森岡 國男(SEAJ専務理事)
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