2019年春季 特別シンポジウム
研究者を幸せにする環境とは ―日本の研究力を最大化するために―
日時: 3月9日(土)午後1時20分~5時20分
場所: 東京工業大学 ディジタル多目的ホール(西9号館W922会場) (第66回応物春季講演会内)
主催: インダストリアルチャプター 産学協働グループ
研究成果最大化の圧力が今、日本の研究力を圧迫しています。研究に不可欠な無駄・あそび・非効率を取り戻し、研究者が人目を気にせず好きなだけ研究に没頭する環境を作るために・・・研究に深く関わってこられた4名の講演者に登壇いただき、今、できることを議論します。
パネルディスカッションの時間を長く取りましたので、皆様、ぜひ最後までご参加いただき、研究現場の生の声を共有させてください。
プログラム&講演者紹介
- ■13:20~ 開催の挨拶 馬場 俊彦 (応物学会副会長、横浜国大)
- ■13:25~ 「趣旨説明」 堂免 恵 (インダストリアルチャプター、湧志創造)
- ■13:35~ 「何故青色LEDは日本で生まれたか」 天野 浩
- 名古屋大学 教授
専門は、半導体工学。2002年名城大学理工学部教授、2010年名古屋大学大学院工学研究科教授。2015年10月名古屋大学未来材料・システム研究所未来エレクトロニクス集積研究センター長・教授に就任。また、2011年4月より名古屋大学赤﨑記念研究センター長を兼任。2014年、文化功労者顕彰、文化勲章受章。また、赤﨑勇名城大学終身教授・名古屋大学特別教授、中村修二カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授と共に「高輝度、省エネルギーの白色光源を可能とした高効率青色発光ダイオードの発明」にて2014年ノーベル物理学賞を受賞した。現在は、名古屋大学において高効率パワー半導体など新たな省エネルギー及び創エネルギーデバイスの創成に向けた技術開発を進めている。
- ■14:05~ 「アメリカの強み、日本の強み」 村山 斉
- 米カリフォルニア大学バークレー校 MacAdams冠教授
東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 教授
1991年東京大学大学理学系大学院物理学専攻博士課程修了。東北大学大学院理学研究科物理学科助手、ローレンスバークレイ国立研究所研究員、米カリフォルニア大学バークレー校物理学科助教授、准教授を経て、2000年同大学教授。2007年から2018年カブリ数物連携宇宙研究機構初代機構長を兼務。現在に至る。専門は素粒子物理学。研究テーマは超対称性理論、ニュートリノ、初期宇宙、加速器実験の現象論。2002年西宮湯川記念賞受賞、2017年アレキサンダー・フォン・フンボルト財団研究賞。日本学術会議連携会員。米国芸術科学アカデミー会員。 - ■14:35~ 「大学の研究力と研究環境」 大野 英男
- 東北大学 総長
専門はスピントロニクス、電子工学。東京大学大学院工学系研究科修了。北海道大学講師、助教授を経て、1994年に東北大学工学部教授。1995年より同大学電気通信研究所教授、2013年より所長。2018年東北大学総長就任。この間、同大学において省エネルギー・スピントロニクス集積化システムセンター長、原子分子材料科学高等研究機構主任研究者、国際集積エレクトロニクス研究開発センター教授、スピントロニクス学術連携研究教育センター長を務める。2010年より内閣府最先端研究開発支援プログラム「省エネルギー・スピントロニクス論理集積回路の研究開発」中心研究者。The IUPAP Magnetism Prize、日本学士院賞、アジレント欧州物理学賞、応用物理学会業績賞、応用物理学会化合物半導体エレクトロニクス業績賞(赤﨑勇賞)、江崎玲於奈賞ほか受賞。応用物理学会、IOP、APS、IEEEフェロー。 - 15:05 ~ 15:20 休憩
- ■15:20~ 「日本の研究力向上について」 磯谷 桂介
- 文部科学省 研究振興局 局長
早稲田大学政治経済学部卒、ロンドン大学教育大学院(IOE)修了、東北大学大学院工学研究科博士課程修了。昭和59 年文部省入省ののち、石川県企画開発部参事、東北大学総長主席補佐、文科省研究振興局学術研究助成課長、初等中等教育局児童生徒課長、科学技術・学術政策局科学技術・学術総括官兼政策課長、大臣官房審議官(研究開発局担当)、文化庁 長官官房審議官などを歴任後、2018年より現職。大学の研究環境改善に大きな関心を寄せる。 - 15:50 ~ 15:55 パネルディスカッション準備
- ■15:55~ 「パネルディスカッション」
司会: 末光 眞希 (インダストリアルチャプター、東北大学)
登壇: 天野 浩、村山 斉、大野 英男、磯谷 桂介、堂免 恵 - ■17:10~ 「パネルディスカッションまとめ」 末光 眞希
- ■17:15~ 閉会の挨拶 堂免 恵
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