第70回光波センシング技術研究会講演会(LST70)が、2024年 6月 6日(木)、7日(金)の2日間にわたり、東京都新宿区神楽坂にある東京理科大学森戸記念館において開催されました。参加者は、招待講演登壇者8名、一般講演登壇者21名を含み、合計44名を数えました。さまざまな分野から多くの皆様に参加いただき有意義な講演会となりました。本研究会では、毎回特集テーマを設定しており、第70回は「スケールを縦断する光波センシング技術」と致しました。技術交流の場で繰り返される視野の”収束”と”発散”を考えると今回は、”発散”にあたります。大きく視野を広げ、各領域が繋がる点を共有し新たな研究の道筋を探求することを目指しました。そこで、8つの異なる領域(レーザー核融合技術・量子技術・微細加工技術・光学材料技術・光回路技術・身体に関する情報技術・マネージメント技術・産業化技術)でご活躍されている先生方に招待講演を行って頂きました。各分野の先生方の物の捉え方(哲学)は、その研究領域の特性に強く依存していると感じました。例えば、光材料(/化学)分野は、確率を常に意識する特性、産業化分野は、社会還元を最優先する特性等が挙げられます。これらをface-to-faceの場で相互に理解しつなげることができました。さらに、70回目の特別企画として、初代委員長の芳野俊彦先生にLST発足当時の様子やその基礎技術についてご講演頂きました。また、特集テーマに関連する話題に限らず、光波センシング技術の幅広い分野から一般講演として21件のオリジナル論文が発表され、広域な知見と他分野研究者との繋がりを得られる講演会となりました。
LST70の開催初日(6日)の昼に開かれた常任幹事会で、今回より導入された投稿・参加登録システムの報告や次回テーマに関する議論が行われました。
次回LST71は、2024年12月12日(木),13日(金)の両日、今回と同様、東京理科大学森戸記念館にて開催されます。特集テーマについては追ってLST71論文募集案内にてお知らせ致します。特集テーマ以外にも光技術の広い分野からの発表を歓迎します。LST71投稿・参加サイトが公開されましたら、ぜひご覧いただき、奮ってご投稿、ご参加いただきたいと思います。お待ちしております。
|