幹事長挨拶

第45-46期幹事長 宮崎 誠一

宮崎 誠一

2016年4月より、薄膜・表面物理分科会の幹事長を務めることになりました。先月下旬発刊の会誌News Letter、45周年記念特集号にまとめられていますように、本分科会は、前身の研究会での活動期間(5年間)を含めて半世紀に亘る活動において、表面科学や薄膜工学に携わる研究者、技術者並びにそれらを志す学生に交流の場を提供すると共に、関連分野の発展にも重要な役割を担ってきました。今後も継続して、応用物理学会の主要分野を支える分科会としての活動を推進すべく、常任幹事会および幹事会メンバーと連携して企画・運営を行ってゆく所存です。
 会員サービスの向上と分科会活動の活性化に向けた新たな取り組みは、すでに始まっております。2015年度までに、高桑前幹事長の指揮のもと、分科会ホームページの更新と機能拡充、分科会表彰(奨励賞および論文賞)の規程作成、専門員会(編集委員会、ウェブサイト委員会、表彰選考委員会、国際会議委員会、特別研究会委員会)の設置および内規作成が行われました。2016年度からは、これらを上手く機能させてあるいは実務展開することになります。特に、分科会表彰事業や専門員会の活動については、会員の皆様のご理解とご協力がなくしては、成り立ちませんので、何卒、よろしくお願いいたします。
上記に加えて、言うまでもなく、「薄膜・表面物理」が関わる分野は、様々な材料系の物性・機能制御からそれらデバイス応用に至る広範囲に亘ることから、他の分科会や学協会との合同・連携事業を積極的に展開することで、会員サービスの向上に資するとともに、本分科会活動の魅力を関連分野の研究者・技術者に広く発信し、会員数の増加につなげてゆきたいと考えております。他の分科会や学協会との合同・連携事業について、会員の皆様からも積極的にご提案頂ければ幸甚です。 また、今後の主な分科会活動として、(1)春季・秋季学術講演会におけるシンポジウム・チュートリアル、(2)薄膜・表面物理セミナー、(3)薄膜・表面物理基礎講座、(4)特別研究会/研究会等の企画・開催や、(5)薄膜・表面物理に関する国際会議の主催/共催、協賛、(6)分科会会誌「News Letter」の発刊、さらに(7)分科会表彰事業の実施を予定しておりますので、皆様に積極的にご参加・ご活用頂きますよう、重ねてお願いする次第です。

宮崎 誠一 (名古屋大学)