幹事長挨拶

第43-44期幹事長 高桑 雄二

高桑 雄二

2014−2015年度の2年間にわたり幹事長を担当させていただくことになりました。東北大学多元物質科学研究所では計測研究部門に所属し、表面物理計測法の開発と応用を基本方針として、固体表面・界面反応の理解に基づいた機能性材料の創製、そして表面ナノプロセスの開発を進めています。最近ではダイヤモンドライク・カーボンやナノグラファイトのCVD合成プロセスの開発と評価解析、そしてテラヘルツ・デバイスへの展開、さらには次世代高輝度放射光施設計画の推進を行なっています。

薄膜・表面物理分科会は40年以上の長い歴史の中で、薄膜成長の基盤技術の発展、そして表面・界面物理の諸現象の解明と制御に関して常に最先端の情報を提供するとともに、基礎から学ぶ機会を設け学生や初心者の方への普及に努めてまいりました。21世紀に入りナノテクノロジーの急速な進展の中で、薄膜・表面物理分科会の関連する諸学問分野の重要性そして必要性は増していると考えられます。しかし、少子化と産業構造の転換にともない、分科会員数は減少傾向にあり、現在580名程度となっております。このような状況の中で、これまで受け継がれてきた方針や活動は継承しながらも、見直しや整理統合、そして工夫を重ねながら、分科会活動の活性化、会員の利便性向上を目指して努力したく考えております。ご協力を宜しくお願いいたします。

高桑 雄二(東北大学 多元物質科学研究所)