超伝導分科会について

幹事長からの挨拶

2017/4/1〜2019/3/31 幹事長 寺井 弘高(情報通信研究機構)

平成29年4月より2年間、超伝導分科会幹事長を務めることになりました。幹事会を中心に超伝導科学技術の発展および分科会会員へのサービスを目指した活動を展開していく所存ですので、引き続き皆様方にはご指導・ご協力を賜りますよう、何卒、よろしくお願い申し上げます。

超伝導の発見から1世紀が、そして高温超伝導の発見からすでに30年が過ぎました。この間、様々な超伝導材料の開発研究がなされるとともに、超伝導でしか実現できない種々の応用システムへの展開が図られてまいりました。既に実用化されたものも多数あり、超伝導技術は21世紀における社会イノベーションやライフイノベーションを実現するためのキーテクノロジーとして期待されています。本分科会の会員の皆様とご一緒に、実用期に入りつつある超伝導技術をさらに発展させていきたいと思っております。

応用物理学会において超伝導は、当初、応用物性の中の一つの中分類として扱われていました。この時期には超伝導薄膜の作製、超伝導物性、及び素子応用を中心とした発表が行なわれていました。その後、1986年冬以後の高温超伝導フィーバーによって講演件数が激増し、1988年秋季学会より超伝導が大分類分科として独立、さらには本超伝導分科会が北澤宏一初代幹事長のもと1990年4月1日に設立され、現在に至っています。本分科会で取り扱う研究分野は、基礎物性、作製プロセス、パワー応用、アナログ応用、ディジタル応用と多岐にわたっており、基礎から応用までを総合的にカバーしています。超伝導は多くの学協会で扱われ大きな学術・研究領域を形成していますが、基礎物性から応用研究まで幅広い分野の研究者との交流を通じて総合的な最新情報を入手できるのは応用物理学会の最大の特色と言えます。

本分科会は、超伝導に関わる研究機関・研究者の大規模ネットワークに成長していますが、これは長年にわたって本分科をリードされてこられた諸先輩方のご尽力によるものです。これをさらに発展させるのが我々の責務と考えますが、そのためにも次の世代を担う若い研究者にとって魅力的な分科会となることが重要と考えます。学会会期中のシンポジウム、研究会やチュートリアルの開催、定期刊行物「超伝導ニュース」やスクールテキストの発刊を通じて、今後も超伝導分科内外に超伝導研究の現状を伝えていくと同時に、周辺分野との交流を促進し、本分科のさらなる発展を支えてまいりたいと思います。なお、2010年から超伝導分科会論文賞、ならびに研究奨励賞を創設いたしており、詳細は本ホームページに掲載されておりますのでご参照のうえ奮ってご応募ください。

以上、今後ともよろしくお願い申し上げます。