光科学技術は新時代の科学技術とリンクして日々進歩し、多様な分野へと応用が広がっています。近年話題の量子技術や人工知能(AI)の研究とも融合し、今まさに新しい光の時代が到来しつつあります。そこで、フォトニクス分科会では、「遍く拡がる光科学の可能性!」と題して,光科学分野における異分野研究者間交流,若手人材育成を目的としたワークショップを開催しました。
基調講演では,理化学研究所の杉岡幸次氏をお招きし、フェムト秒レーザーの3次元加工と応用についてお話しいただきました。さらに、量子通信,光材料、イメージングなどの分野から、大学・研究所・企業を問わず最先端でご活躍中の講師をお迎えし、基礎から将来展望までをご講演いただきました。
一般講演では、光学分野全般を対象としたポスター発表(ショートプレゼン付)を行い、多くの学生や研究者の方々にご発表いただきました。
当日の様子
主催
応用物理学会フォトニクス分科会
開催日時
11月25日(金) 13:30~18:45
11月26日(土) 9:00~12:40
開催場所
沖縄県青年会館(〒900-0033 沖縄県那覇市久米2丁目15-23 ※モノレール旭橋駅より徒歩5分)
http://www.okiseikan.or.jp/
協賛
(一社)日本光学会
応用物理学会光若手チャプター
参加者数
84名(ポスター発表49件)
招待講演者および講演仮題
<基調講演>
杉岡 幸次 氏(理化学研究所)
「フェムト秒レーザーの3次元加工と応用」
<招待講演>
野口 篤史 氏(東京大学)
「ハイブリッド量子系と量子制御」
小川 美香子 氏(北海道大学)
「光を用いたヒト生体深部での分子制御」
嘉部 量太 氏(沖縄科学技術大学院大学)
「有機材料の安定電荷分離状態とその光機能」
阿部 真志 氏(日本電信電話株式会社)
「企業およびアカデミアにおける光科学研究」
吉井 一倫 氏(徳島大学)
「離散スペクトルの新しい振幅・位相同軸操作法を用いた光ファンクションジェネレーター開発」
一般講演(ポスター発表)を募集します!
・ 参加対象分野は,光学全般です.
・ 参加申し込み時に,予稿集の原稿を提出していただきます.
・ ポスター発表に加え,1分程度のショートプレゼンテーションを予定しております.
・ ショートプレゼンの資料は,事前に提出していただきます(締め切り11/21).
・ 優秀な講演には,ベストポスター賞の授与を予定しています.
・ 日本語・英語のどちらでも構いません.
ポスター発表リスト
優秀ポスター賞
荒張 秀樹 (大阪大学)
発光により駆動するオプトメカニカル振動運動と光ばね効果
井上 創太 (徳島大学)
リモートプラズモニック光増強ラマン分光法の基礎増強特性評価
大坪 楓季 (慶應義塾大学)
ダイヤモンド窒素空孔中心による微細回路の交流磁場イメージング
神本 健汰 (横浜国立大学)
新規相変化材料Cr2Ge2e6におけるシングルショット過渡吸収計測
川野 将太郎 (東京大学)
フェムト秒レーザーアブレーションダイナミクスの時間分解複素振幅イメージング
河本 悠暉 (京都工芸繊維大学)
すべり歪を有する歪フォトニック結晶中の新奇光伝搬
酒井 大揮 (中央大学)
全印刷カーボンナノチューブ膜型フレキシブル広帯域カメラセンサ
櫻井 治之 (東京大学)
シングルパルス超短パルスレーザー加工における局所フルーエンスと加工深さの直接相関
Maeda Maki (Okinawa Institute of Science and Technology)
Manipulation of resonance modes and polarization singularities of a higher-order mode optical nanofiber cavity
山田 涼平 (東京大学)
レーザー加工穴形状の定量的予測を可能とする空気中でのフェムト秒光パルスの非線形伝搬シミュレーション
予稿集
印刷配布は行いません,必要な部分を印刷してご持参下さい.
▶ 予稿集のダウンロード (準備中)
プログラム
※フォトニクス分科会員の方限定で,下記リンクより一部招待講演の動画をご視聴いただけます(2023/1/15まで)。現地参加が叶わなかった方も,是非フォトニクス分科会への入会をご検討下さいませ。
2022年11月25日(金)
14:00~14:10 オープニング
14:10~15:10 「フェムト秒レーザーの3次元加⼯と応⽤」 杉岡 幸次(理化学研究所)
15:10~15:55 「光を⽤いたヒト⽣体深部での分⼦制御」 ⼩川 美⾹子(北海道⼤学)
15:55~16:15 休憩(20分)
16:15~16:20 光若⼿チャプターの紹介 ⾺越 貴之(⼤阪大学)
16:20~17:20 ショートプレゼンテーション
17:20~19:20 ポスターセッション
2022年11月26日(土)
09:00~09:45 「ハイブリッド量⼦系と量⼦制御」 野口 篤史(東京大学)
09:45~10:30 「企業およびアカデミアにおける光科学研究」 阿部 真志(⽇本電信電話株式会社)
10:30~10:50 休憩(20分)
10:50~11:35 「有機材料の安定電荷分離状態とその光機能」 嘉部 量太(沖縄科学技術⼤学院⼤学)
11:35~12:20 「離散スペクトルの新しい振幅・位相同軸操作法を⽤いた光ファンクションジェネレーター開発」 吉井 ⼀倫(徳島⼤学)
12:20~12:40 クロージング
▶ プログラム
参加費(税込み)
一般 | フォトニクス分科会員 | 6,000円 |
---|---|---|
応物・協賛学会員 | 9,000円 | |
非会員(上記以外) | 12,000円 | |
学生 | フォトニクス分科会員 | 2,000円 |
応物・協賛学会員 | 3,000円 | |
非会員(上記以外) | 4,000円 |
※学生は沖縄県青年会館に宿泊可能です(人数制限あり).
希望者は参加登録時に「宿泊希望」を選択して下さい.
発表あり:1泊 2,000円
発表なし:1泊 4,000円
※一般参加者の宿泊については,ご自身での手配をお願い致します.
重要な日程と申し込み方法
参加登録・発表申し込み締め切り 10月27日(木) 新規参加登録は終了しました
予稿投稿締め切り 10月27日(木)
ショートプレゼン資料投稿締め切り 11月21日(月)
<支払い方法>
マイページから参加申し込み時に,クレジットカード決済されます.
▶ 参加申し込み(マイページ)
※申し込み後の取り消しや,払い戻しには応じかねます.また請求書の発行は致しません.
※会場の定員を超えた場合は,申し込みを締め切る場合があります.
<準備資料>
招待講演者
予稿原稿を投稿システムよりアップロード下さいますよう,宜しくお願い致します.
・ 予稿原稿 A4サイズ2頁以内(PDFもしくはWord)
一般講演者
・ 予稿原稿 A4サイズ1頁以内(PDFもしくはWord)
提出締切:2022年10月27日(木)
・ プレゼン資料 スライド5頁以内(PowerPoint)
提出締切:2022年11月21日(月)
・ ポスター 1枚(横85 cm×縦120 cmに収まるサイズ)
発表当日,印刷してご持参下さい(事前提出不要)
▶ 予稿原稿テンプレート
▶ 投稿システム(マイページ)
詳細は,以下の要領を参照して下さい.
▶ 第7回フォトニクスワークショップ 予稿・発表準備要領(一般講演)
▶ English Instruction
※資料アップロード時の注意事項
・ 迷惑メールフィルターを設定している場合,”www3844.sakura.ne.jp”を許可して下さい.
・ 英文入力(半角英数)でお願いします(全角日本語は はじかれます.アップロードする原稿PDF,wordファイルは日本語OKです.)
学生支援
フォトニクス分科会では、ここ数年遠隔開催にせざるを得なかったフォトニクスワークショップを、今年度は現地開催とすることにいたしました。現地開催では異分野や学生・研究者間の交流が活発に行えることから、学生の皆さんの研究会への参加を奨励し、研究会を活性化するために、若干名の発表者に対して旅費を支援する制度を設けます。発表者の学生であればどなたでも応募することが可能ですので必要に応じてご検討ください。
募集人数 | 若干名 |
応募要件 | 発表時に学部生・大学院生であること 発表時にフォトニクス分科会会員であること |
サポート内容 | 旅費(交通費,宿泊費)の支援.但し,上限5万円まで. 領収書等の提出を必要とします. 対象者はワークショップ終了後に参加報告をご提出頂きます. 参加報告は学会誌「フォトニクスニュース」への掲載を考えております. |
応募方法 | 片山(katayama-ikufumi-bm@ynu.ac.jp)までメール申請 (講演タイトル・講演著者・氏名・所属・指導教員氏名・指導教員連絡先) |
注意事項 | 登壇発表申込,予稿提出,ポスター発表が行われなかった場合は サポートを取り消します。 応募者多数の場合は、支援申し込みの先着順とします. 研究室当たり1名を上限とします. |
ワークショップに関する問い合わせ先
片山郁文 (横浜国立大学) katayama-ikufumi-bm@ynu.ac.jp