幹事長 吉田郵司国立研究開発法人
産業技術総合研究所
平成27年4月より2年間、分科会幹事長を仰せつかりました。
この分科会にお世話になって25年間、四半世紀が過ぎてしまいましたが、その間、私の研究も分子素子を指向した有機超薄膜の構造制御の研究から有機光電子デバイスへと発展し、現在は有機太陽電池の研究開発に取り組んでいます。
幹事長の2年間で、研究者として育てて頂きましたこの分科会に、少しでもご恩返しが出来ればと考えております。
現在の分科会は、有機EL、有機トランジスタ、有機太陽電池と有機デバイスの研究が活発に行われており、同時にナノバイオテクノロジーの研究が大きな柱の一つとなっております。分科会員数も700名を越えて、応用物理学会の中でも最大規模の分科会となっております。
ただ、企業研究者の参加が減り、少子化の中で学生数も減る中、分科会活動を如何に活発にしてゆくか極めて難しい舵取りになると思います。
分科会員の皆様のご指導・ご鞭撻を頂きながら勤めて参りますので、直接または幹事を通じてご意見を頂けると幸いです。
私が所属する産総研では、今年から第4期中長期が始まり企業への「顧客意識」が強く求められています。
昨今、学会でも「顧客意識」が強く問われており、応用物理学会本体でも顧客である会員へのサービスに重点をおいた改革が急速に進められております。
例えば、学会誌を誰もが楽しめる内容へと大幅に改編する、企業会員へのサービスを充実させるなど、ドラスティックに変わりつつあります。一般に、対価を支払って頂く方を顧客と呼びますので学会の場合は会員となりますが、学会は税制上の優遇を受けており社会よりリスペクトされている観点では、会員に限らず社会そのものが顧客と言えます。その意味では、分科会でも実施している市民講座などは、極めて重要な活動と考えております。
それ以外にも、研究者人材育成のための若手討論会を開催する、国際標準化活動において技術用語や測定手順を統一するなど、本来、学会が社会へ果たすサービスは数多くあります。
そして最も重要なサービスは、「夢を語る」場であり続けることではないでしょうか?
研究者に過剰な期待がかかる中、流行りものや成果を挙げやすい研究テーマを、しかも直近のターゲット目指してスマートに熟す研究者は増えていると思います。それ自体は、研究者として決して悪くないことだと思います。ただ、かつて分科会でも、分子1個で電子回路を作る分子素子や、生体を模したニューロコンピュータなどの壮大な夢を目指した研究が地道に行われていました。
現在の科学技術において、持続可能な社会の構築と長寿高齢化社会への対応が喫緊の最重要課題ではありますが、壮大な夢を語る「エキセントリック」な研究者が活躍できる、常に進化する分科会であることを目指して行きたいと思います。
有機分子・バイオエレクトロニクス分科会は分子エレクトロニクス・バイオエレクトロニクス領域および関連分野における研究者の融合・交流の場を提供し、その科学・技術の向上発展に寄与することを目的としている。
本分科会では、有機分子系物質を基盤材料として、その構造制御・機能発現・界面特性制御・ デバイス化を目指し、電気・電子工学、化学、物理、バイオ、材料科学分野の幅広い研究活動が活発に展開している。今後5年、10年、応用物理学学会におけるエレクトロニクス・IT・環境エネルギー分野で重要な地位を占めることが期待されており、より新しい機能性材料の創出、新機能デバイスの開発によって、人間社会を豊かにする科学技術分野に成長することを目標としている。
本分科会設立の趣旨および目的を達成するために次の事業を行ないます。
1993年(春) | 青学大青山 | 262 |
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1993年(秋) | 北大 | 225 |
1994年(春) | 明大理工 | 260 |
1994年(秋) | 名城大 | 223 |
1995年(春) | 東海大湘南 | 296 |
1995年(秋) | 金沢工大 | 224 |
1996年(春) | 東洋大朝霞 | 286 |
1996年(秋) | 九州産大 | 240 |
1997年(春) | 日大船橋 | 305 |
1997年(秋) | 秋田大 | 244 |
1998年(春) | 東京工科大 | 293 |
1998年(秋) | 広島大 | 251 |
1999年(春) | 理科大野田 | 294 |
1999年(秋) | 甲南大 | 227 |
2000年(春) | 青山学院大 | 292 |
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2000年(秋) | 北海道工業大 | 249 |
2001年(春) | 明治大 | 307 |
2001年(秋) | 愛知工業大 | 287 |
2002年(春) | 東海大湘南 | 403 |
2002年(秋) | 新潟大 | 365 |
2003年(春) | 神奈川大 | 394 |
2003年(秋) | 福岡大 | 361 |
2004年(春) | 東京工科大 | 526 |
2004年(秋) | 東北学院大 | 401 |
2005年(春) | 埼玉大 | 505 |
2005年(秋) | 徳島大 | 417 |
2006年(春) | 武蔵工大 | 527 |
2006年(秋) | 立命館大 | 423 |
2007年(春) | 青山学院大 | 493 |
2007年(秋) | 北海道工業大 | 501 |
2008年(春) | 日大舟橋 | 482 |
2008年(秋) | 中部大 | 431 |
2009年(春) | 筑波大 | 462 |
2009年(秋) | 富山大 | 414 |
2010年(春) | 東海大 | 495 |
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2010年(秋) | 長崎大 | 435 |
2011年(春) | 神奈川工科大 | 545 |
2011年(秋) | 山形大 | 485 |
2012年(春) | 早稲田大 | 550 |
2012年(秋) | 愛媛大・松山大 | 470 |
2013年(春) | 神奈川工科大 | 493 |
2013年(秋) | 同志社大 | 439 |
2014年(春) | 青山学院大 | 475 |
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