2000年1月14日(金) 9:30-17:45

第14回 研究集会

 素子の微細化によってLSIの集積度、性能は飛躍的に向上した。研究レベルでは4GbitのDRAMが既に試作され、1GHzのクロック周波数で動作するマイクロプロセッサチップも報告されている。このまま行くと素子寸法が0.1μmを切るのも時間の問題である。素子寸法がこのように小さくなり、集積密度、性能ともに向上してくるとLSIチップはもはや集積回路ではなく集積システムとして考えなけれ ばならなくなってくる。所謂システム-オン-チップ(SOC)である。21世紀にはこれまでのDRAMやプロセッサのような集積回路チップからシステム-オン-チップへと大きなパラダイムシフトが起こる。しかし、本格的なシステム-オン-チップ時代の到来の前に、解決しておかなければならない課題や問題も山積している。
 本研究会ではこのようなシステム-オン-チップ時代の到来を見越して、システム-オン-技術を概観するとともに、デバイス技術の面からその課題と問題点について言及する。また、最先端の研究者の方々との議論を通してその解決策を探る。

開催場所

東洋大学スカイホール

(都営三田線白山駅) https://annex.jsap.or.jp/silicon/shousai/map14.htm
テーマ システム-オン-チップとULSIデバイス技術
オーガナイザー 小柳 光正(東北大学)

プログラム

9:30~9:40
開会の挨拶
東北大学
小柳光正

9:40~10:10
SOCと検証技術
富士通・第1システムLSI事業部
山下公一

10:10~10:30
DRAMプロセスベース混載技術(0.405um2スタックトDRAMセルと高性能0.2um CMOSロジック+6層配線の統合)
日立・デバイス開発センタ、*日立東部セミコンダクタ、**日立超LSIシステムズ、***日立サイエンスシステムズ
吉田誠、朝香勝征、*星野義典、藤原剛、青木英雄、斎藤政良、今井彰、榎本裕之、川上博士、古川亮一、福田直樹、常野克己、**前田文雄、小粥敬成、大鋸谷薫、***石川巌、高倉俊彦

10:30~10:50
GbitスケールDRAMのための低温BSTキャパシタ・プロセスインテグレーション技術
東芝 ・マイクロエレクトロニクス技術研究所*富士通、**富士通研究所
稗田克彦、江口和弘、*中平順也、清利正弘、*中林正明、冨田寛、出羽光明、青山知憲、丹羽祥子、**角田浩司、山崎壮一、*林軍、*島田章宏、中村賢朗、窪田荘男、浅野昌史、**保坂公彦、福住嘉晃、石橋裕、幸山裕亮

10:50~11:10
ロジック混載FeRAMに適したSiO2/SiON/SiO2水素バリア技術
NEC・ULSIデバイス開発研究所、*シリコンシステム研究所、**システムLSI設計技術本部
森秀光、奈倉健、笠井直記、*五十嵐信行、*井上尚也、**高橋 誠一

11:10~11:30
低電圧動作可能な高集積フラッシュメモリー向けのゲートオフセットNANDセル(GOC-NAND)技術
東芝・マイクロエレクトロニクス技術研究所
佐藤信司、中村卓也、清水和裕、竹内健、飯塚裕久、有留誠一、白田理一郎

<ゲート絶縁膜>
11:30~11:50
Si3N4/SiON積層ゲート絶縁膜信頼性~ベースSiON層の役割
松下電子工業・プロセス開発センター
江利口浩二、原田佳尚、丹羽正昭

11:50~12:10
極薄ゲート絶縁膜の伝導機構に対する物理モデルの実験的検証
東芝・研究開発センター・LSI基盤技術ラボラトリー*東芝・マイクロエレクトロニクス技術研究所
高木 信一、*高柳万里子、鳥海明

<メタルゲート>
13:30~13:50
窒素濃度制御TiNx膜を用いたW/TiNxゲートCMOS技術
NEC・シリコンシステム研究所
若林整、斉藤幸重、竹内潔、最上徹

13:50~14:10
ゲート絶縁膜信頼性のPVDメタルゲート形成プロセス依存性評価
松下電子工業・プロセス開発センター
山田隆順、森脇將、原田佳尚、藤井眞治、江利口浩二

14:10~14:30
TaおよびTaN積層バリア膜をもつCu/poly-SiゲートMOSFET
NEC・ULSIデバイス開発研究所
松木武雄、岸本光司、伊藤信和、藤井邦宏、吉田和由

<浅い接合>
14:30~14:50
レーザーアニールを用いた極低コンタクト抵抗MOSFET
富士通研究所、*富士通、**Vardent Technologies
後藤賢一、山本知成、杉井寿博、*久保智裕、*加勢正隆、**Y. Wan、**T. Lin、**S. Talwar

14:50~15:10
原子層吸着拡散法で形成した極浅接合をもつ50nmMOSFETの試作および評価
東北大学、*科学技術振興事業団
栗野浩之、宋潤洽、*金基充、裵志哲、加藤清、新川悦子、金起先、朴起台、小柳光正

15:10~15:30
「シリコンの表面マイグレーションを利用した新しい基板エンジニアリング」~ESS(Empty Space in Silicon)による大面積SON(Silicon On Nothing)の形成~
東芝・マイクロエレクトロニクス技術研究所、*生産技術推進センター
佐藤力、水島一郎、*谷口修一、綱島祥隆

<インターコネクト>
15:45~16:05
有機SOG(k=2.9)を用いた0.18μm CMOS用の0.5μmピッチCuデュアルダマシン配線
日立・デバイス開発センタ、*日立・中央研究所、**日立超LSIシステムズ
福田琢也、大島隆文、青木英雄、丸山裕之、宮崎博史、小西信博、深田晋一、湯之上隆、堀田尚二、**前川厚志、*日野出憲司、野尻一男、徳永尚文、小林伸好

16:05~16:25
FLAREおよびMSQを用いた実効比誘電率3以下のCuデュアルダマシン構造
ソニー・CNC・LSI事業開発本部
長谷川利昭、池田浩一、徳永和彦、山村育弘、深沢正永、鬼頭英至、宮田幸児、駒井尚紀、田口充、平野信介、辰巳徹也、門村新吾

16:25~16:45
次世代CMOSに向けた新配線設計コンセプト「トリプル・ダマシン」を用いた性能向上
NEC・ULSIデバイス開発研究所
松本明、小田典明、横山孝司、石上隆司、本山幸一、森田昇

<ランプセッション(オーガナイザー:鳥海)>
16:45~17:45
テーマ  :システム-オン-チップとULSIデバイス技術
モデレータ:鳥海明(東芝・先端LSI技術研究所)
パネラー :講演者全員

懇親会:(18:00~19:30)

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